【新唐人2013年09月5日付ニュース】中国重慶市元トップの薄熙来に対する公判が世界の注目を浴びる中、この政治の激震は彼のかつての盟友周永康元政治局常務委員にも及んでいます。周永康の権力基盤である石油業界から先日、幹部4名が当局の調査対象になりました。26日に公表された薄熙来の公判記録が2度修正されたのは、周永康と関連性があるからとの見方もあります。
8月26日、中国石油集団の王永春副総経理は重大な規律違反を犯したとの理由で調査を受けました。その翌日、同社の他の三名の幹部も調査の対象となりました。
時事評論家の趙培氏
「共産党トップは周永康勢力を取り除くため、王永春を失脚させたのでしょう。周永康は石油業界のドンですから。一連の動きは、共産党第18回全国代表大会の後に始まりました」
昨年の共産党第18回全国代表大会で周氏が退任して以来、彼の勢力は縮小されています。
時事評論家の趙培氏
「まず四川省党委員会の李春城副書記、四川省文学芸術界連合会の郭永祥主席が調査を受け、続いて政法委系统にメスが入り、今度は石油業界です。全ては周永康とその配下の人物の連係を断ち切るのが狙いです」
かつての盟友薄熙来の公判が行われている現在、周永康は公の場に姿を現していません。
8月26日、済南市中級裁判所が公表した公判記録によると、薄熙来は王立軍の亡命後、全て上司の指示に従い行動したと述べたそうです。
ウォール・ストリート・ジャーナルは共産党内部の情報として、周永康は薄熙来の上司として、かつて強力に支持していたと報道。
しかし、この記録はすぐに削除され、数分後に「上司の指示」と修正されました。
これについて専門家は、これは当局が周永康の処分について意見が分かれているためだと分析。
時事評論家の趙培氏
「当局は周永康にメスを入れ始めました。周永康は軟禁か公判に直面するでしょう。どう処分するのか、共産党指導部は激しく対立しています」
薄熙来事件の公判前、海外の親共産党メディアは周永康が調査を受けることを予測し、その家族はアメリカに渡ったと報道しました。
江沢民と共に法輪功迫害政策を強く推し進めた薄煕来と周永康。かつて最も親しかった盟友の2人は、それぞれ運命の審判に直面しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/08/28/a956992.html(中国語)
(翻訳/吉田 編集/萩野・河合 ナレーター/村上 映像編集/工)